公認心理師試験の直前の確認に、特に重要な部分だけを抜粋した、自作ノートを公開します!自己責任の下、必要に応じてご活用ください。
ここでは、教育分野に関連する内容をまとめています。
教育分野
1.教育問題
(1)いじめの重大事態
いじめ防止対策推進法第28条1項に定められている。
生命心身財産重大事態:生命、心身又は財産に重大な被害が生じた疑いがあると認めるとき
不登校重大事態:相当の期間、学校を欠席することを余儀なくされている疑いがあると認めるとき
⇒重大事態に対処し、事実を明確にするための調査を速やかに行うものとする。
※いじめは小学校2年が最も多い
(2)不登校
年間で連続・または断続して30日以上欠席したもの(病気や経済的理由を除く)。
(3)出席停止
・出席停止制度は、学校の秩序を維持し、他の生徒の権利を保障する観点
(本人の懲戒目的ではない)
・出席停止は、保護者に対して命ずる。
(事前に保護者の意見を聞き、理由、期間を記載した文書を交付する)
・市町村教育委員会が保護者に対して、出校停止を命ずることができる。
※懲戒を行うのは、校長・教諭!教育委員会ではない。
(4)アンダーアチーバ/オーバーアチーバ
アンダーアチーバ:知能指数は高いが、学力が低い
オーバーアチーバ:知能指数は低いが、学力が高い
2.問題の背景
(1)自己効力感(セルフエカシー:バンデューラ)
「ある課題を自分は達成できる」と思う気持ち(自分の可能性を認識できる気持ち)
⇒達成感を得られるような経験や、代理経験(あの人にできるなら自分にもできる)や周囲から励まされる、評価される言語的説得などによって高められる。
(2)学習性無力感(セリグマン)
「何をやっても結果を変えられない」とやる気をなくし無気力になる状態。
(3)セルフ・ハンディキャッピング
失敗:自分以外の外的要因
成功:自分の内的な要因に求める
例)「全然勉強していない」とあらかじめハンディキャップを言い訳しておくこと
3.学習指導方法
学習法 |
概要 |
プログラム学習 |
スキナー:オペラント条件付け ①スモールステップの原理:小さなステップに分けて学習 ②即時確認の原理:すぐに答え合わせ ③積極的反応の原理:学習者の積極的な態度が学習成果につながる ④自己ペースの原理:自分のペースで学習 ⑤学習者検証の原理:自分で学習成果をチェック |
問題解決学習 |
経験活動を重視し、日常生活の中で遭遇する問題に対して課題に取り組む。思考力、想像力、問題解決能力が身につけられる。 |
発見学習 |
教師による一方的な知識や技能の教え込みをするのではなく、生徒が結論を導くまでの過程に参加し探求していく。 |
完全習得学習 |
全ての子どもが教育内容を完全に習得することができるという前提で、教育目標を明確に設定し、段階的に分類して学習過程を細かく評価(形成的評価)する。その評価に応じた指導を個別に行うことで、完全な習得を目指す。 |
4.教育評価
(1)いろいろな評価
絶対評価:到達度によって評価する(例:ノルマ達成率100~A、80~B、60以下~C)
相対評価:あらかじめ決まった枠にはめ込む(例:Aは5人、Bは10人、Cは5人)
到達度評価:目標を到達したか否かを評価する
個人内評価:生徒個人をみて、設定した目標に対する達成度合いを評価する。
①縦断的個人内評価:過去の自分と比べどう変化したか。
②横断的個人内評価:子ども個人の持つ多様な側面・特性の中で優れた点を評価する
(2)評価段階:どの段階で評価するか
診断的評価 |
学習開始前に現状を把握する。(学力テスト) |
形成的評価 |
学習途中に実施。 どのくらい把握しているか、目標の修正は必要か等の確認 |
統括的評価 |
学習が終わった段階で、学習目標がどれだけ達成できたかチェック。 |
5.その他
(1)義務教育学校:
(2)中等教育学校:
(3)特別支援学級と通級
学級 |
対象者 |
知的障害、肢体不自由、身体虚弱、弱視、難聴、その他 |
|
通 級 |
ADHD、他。知的障害は含まれない! |
ここまでです。お疲れさまでした!
事例問題は確実に抑えましょう!
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1.要点まとめ➀ 公認心理師法
2.要点まとめ➁ 産業分野
3.要点まとめ③ 医療分野
4.要点まとめ④ 司法分野
5.要点まとめ⑤ 教育分野
6.要点まとめ⑥ 福祉分野
7.要点まとめ⑦ 学習心理学
8.要点まとめ⑧ 認知心理学
9.要点まとめ⑨ 発達心理学
10.要点まとめ⑩ 社会心理学
11.要点まとめ⑪感情・人格
12.要点まとめ⑫ ストレス
13.要点まとめ⑬ 心理アセスメント
14.要点まとめ⑭ 脳
15.要点まとめ⑮ 精神医学
16.要点まとめ⑯ 薬学・生理学
試験勉強、頑張ってください!!