公認心理師試験の直前の確認に、特に重要な部分だけを抜粋した、自作ノートを公開します!自己責任の下、必要に応じてご活用ください。
ここでは、心理アセスメントに関連する内容をまとめています。
心理アセスメント
1.アセスメントの種類⇒面接、観察、検査
(1)面接:3パタン
①構造化面接:あらかじめ質問項目が決まっている。
②反構造化面接:あらかじめ質問項目を用意しながら、状況に応じて対応する。
③非構造化面接:質問項目を決めずに、クライエントが自由に話す
※特定場面の面接
・インテーク面接:カウンセリングの初回。ラポール形成が大切
・司法面接:虐待等を受けた子どもから聞き取りを行う面接。
(2)観察:2パタン
自然観察法 |
日常場面を観察する⇒観察者バイアスがかかりやすい ・行動目録法(事前に情報を絞る) ・評定尺度法(尺度あり) ・行動描写法(全行動を記述) |
実験観察法 |
状況を操作して観察する ・独立変数:原因(実験者がコントロール)⇒教室を清潔に保つと学習効果がでる ・従属変数:結果(実験者が測定、観測するもの)⇒効果が上がった ・剰余変数:従属変数に影響するもの⇒気温が高いと、低いで効果が異なった ・離散変数⇒中間値がない。例)男・女 ・ダミー変数⇒本来は数字出ないデータを数字におきかえる。例)男⇒1、女⇒2 その他 ・ディセプション(嘘):実験のためにうその目的を伝える ・デブリーフィング:実験終了後に、本来の目的を伝えストレスをなくす |
(3)検査:目的2パタン、手段3パタン、検査種類多数
目的:①知能検査、②パーソナリティ検査、③心的状況
手段:以下
質問紙法 |
質問項目に回答する検査 |
作業検査法 |
単純作業を行う |
投影法 |
自由に反応してもらう |
(4)検査の主な種類
区分 |
検査名 |
備考1 |
備考2 |
発達検査 知能検査 |
新版K式発達検査2001 |
0~成人 |
京都市児童院で開発。観察に重点。発達指数 |
遠城寺式乳幼児 |
0~4歳8 |
養育者からの聴き取り+子ども観察 |
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津守子規乳幼児 |
0~7歳 |
養育者から聴取。実施簡単、回答者の見立影響 |
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田中ビネー知能検査Ⅴ |
2歳~成人 |
全問クリア年齢が基底年齢⇒どこまでできたか |
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日本版KABC-Ⅱ |
2歳6~18歳 |
認知処理過程(継次、同時処理)、習熟度把握 |
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WIPPSI |
2歳6~7歳3 |
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WISC |
5歳~16歳 |
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WAIS |
16歳~90歳 |
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コース立方体組合せ |
- |
難聴の高齢者、外国人向け、非言語(作業法) |
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ITPA言語学習能力診断 |
3歳~9歳 |
LD児、言葉の遅れ |
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グッドイナフ人物画 |
3歳~9歳 |
人物をかかせ、50項目程度で採点(描画法) |
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|
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人格検査 |
YG性格検査 |
質問紙法 |
12尺度、120項目A~Eの5類型 |
MPI(モーズレイ性格検査) |
質問紙法 作業検査法 |
外向性‐内向性、神経症傾向 |
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NEO-PI-R |
5因子モデル |
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MMPI |
「ミネソタ多目的人格目録」、550項目 ?(疑問)L(虚偽)F(頻度) K(修正)4妥当 心気症、うつ、緊張等10の傾向を測定 |
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TEG(東大式エゴグラム) |
5つに区分 |
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内田クレペリン精神作業 |
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ベンダーゲシュタルト検査 |
作業検査法 投影法 |
(BGT):視覚運動、脳機能障害、パーソナリティ |
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インクの染み、力動的に分析 |
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TAT(主題統覚検査) |
投影法 描画法 |
人物や風景などの状況の絵、マレーとモーガン |
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PFスタディ |
欲求不満場面の絵。以下9パタン(3×3) 攻撃方向(他責・自責・無責) 攻撃型(障害優位、自我防衛、欲求固執) |
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SCT(文章完成法テスト) |
「わたしは子どもの頃・・・」、児童以上 |
||
バウムテスト |
コッホ、実のなる木 |
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HTP(家、木、パーソン) |
描画法 |
日付、家、木、人物を4枚にかかせる |
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S-HTP |
家、木、人物を1枚にかかせる |
||
HTPP |
人物に男女 |
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風景を描く、2人で鑑賞し質問。箱庭的解釈 |
|||
認知検査 神経心理 |
MMSE |
ミニメンタルステート |
30点満点(23点以下で疑い、27点以下 |
HDS-R |
長谷川式 |
カットオフ⇒20/30点 9項目口頭(ヒントあり) |
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ADAS |
アルツハイマー |
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WMS-R |
記憶検査 |
ウェクスラー記憶検査⇒記憶障害 |
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ウィスコンシンカード |
抽象的な思考を判定。神経精神分析の手段 |
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心の状態 |
BDI-Ⅱ(ベック抑鬱) |
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SDS(自己評価式抑うつ) |
不安 |
自己評価式の抑うつ尺度 |
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MAS(顕在性不安尺度) |
MMPIの不安尺度・妥当性尺度を抽出したもの |
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STA I(特性不安検査) |
不安 |
①状態不安、②特性不安の2因子を測定 |
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GAD(全般性不安) |
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PDSS(パニック尺度) |
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Y-BOCS(強迫尺度) |
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CAPS(PTSDの検査) |
PTSD診断用構造化面接尺度 |
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BACS-J(統合失調症) |
統合失調 |
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M-CHAT(乳幼児) |
1歳半~2歳で使用。親が回答。 |
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CARS(乳幼児-児童) |
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PARS(ペアレント) |
親に面接する |
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ADOS-2(幼児-成人) |
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AQ-J(児童‐成人) |
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ADHD-RS(子ども) |
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Conners3(児童生徒) |
LD |
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CPT |
持続性の注意を測定するスクリーニング検査 |
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CAARS(成人) |
18歳以上 |
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LDI-R、MIM-PM |
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※フリン効果
20世紀初頭からの100年間で世界的に人間の知能指数の平均値は上昇
⇒流動性知能アップ!!
ここまでです。お疲れさまでした!
事例問題は確実に抑えましょう!
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1.要点まとめ➀ 公認心理師法
2.要点まとめ➁ 産業分野
3.要点まとめ③ 医療分野
4.要点まとめ④ 司法分野
5.要点まとめ⑤ 教育分野
6.要点まとめ⑥ 福祉分野
7.要点まとめ⑦ 学習心理学
8.要点まとめ⑧ 認知心理学
9.要点まとめ⑨ 発達心理学
10.要点まとめ⑩ 社会心理学
11.要点まとめ⑪ 感情・人格
12.要点まとめ⑫ ストレス
13.要点まとめ⑬ 心理アセスメント
14.要点まとめ⑭ 脳
15.要点まとめ⑮ 精神医学
16.要点まとめ⑯ 薬学・生理学
試験勉強、頑張ってください!!