公認心理師試験の直前の確認に、特に重要な部分だけを抜粋した、自作ノートを公開します!自己責任の下、必要に応じてご活用ください。
ここでは、感情・人格に関連する内容をまとめています。
感情・人格
1.感情(情動)、気分
・感情(情動):急速に生起し、短期間で終わる
・気分:感情に比べ、長期に持続するもの
※感情は思考や意思決定を導く⇒理性の対語ではない
2.感情理論
(1)基本感情説(例)
・エクマン(6):喜び、驚き、怒り、恐れ、嫌悪、悲しみ
・プルチック(8):喜び、驚き、怒り、恐れ、悲しみ、嫌悪、受容、予期(混合感情を提唱:基本感情間に感情有)
・イザード(10):楽しみ、興味、恐れ、驚き、嫌悪、軽蔑、怒り、苦悩、羞恥、罪
(2)その他の理論
➀アージ理論(戸田正直):進化論的発想。環境の状況⇒最も生存確率の高い行動をとる。
➁末梢起源説(ジェームズ・ランゲ):身体反応⇒感情(悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい)
➂中枢起源説(キャノンバード):感情は視床下部⇒大脳認知によって生まれる(悲しいから泣く)
➃感情入力説:感情が人の行動の持続に関わるという考え方。
➄認知容量説:ポジティブな気分の方が、ネガティブな気分よりも認知容量を多く使用する。
➅感情ネットワークモデル:感情が様々な知識や体験と結び付けられている。
➆感情情報機能説:感情を自覚することで、状況の判断に影響を与えにくくすること。
➇感情混入モデル:物事を処理するときに感情が混入する。
社会的判断に対し、ア)直接アクセス処理、イ)動機充足処理、ウ)ヒューリスティック処理、エ)実質的処理に分類される。
3.人格の類型と特性
(1)類型論
類似点を集めて典型的な類型を作り分類⇒過去のものになりつつある
①クレッチマーの類型論:体型と精神疾患の関係を提唱(3分類)
細長型:非社交・真面目、分裂気質、統合失調症
肥満型:社交的、循環気質、双極性障害
筋骨型:秩序正しさを好み頑固、粘着気質、てんかん
②シェルドンの類型論:体型(胚葉)と性格の関係を分類
内胚葉型:消化器系が発達、肥満型⇒社交的
中胚葉型:筋骨系が発達した筋骨型⇒活動的、闘争的
外胚葉型:神経組織が発達した細長型⇒非社交的、過敏
③ユングの類型論(向性説)
リビドー(心的エネルギー)の方向性の観点から分類
リビドーが向かう方向 |
心的機能 |
類型 |
内向 外交 |
思考、感覚、感情、直感 |
2×4=8パタン |
④シュプランガーの類型論
個人が重きを置く価値による6分類
理論的 |
経済的 |
審美的 |
社会的 |
権力的 |
宗教的 |
真理の追究 |
利益の追求 |
美的価値の追求 |
他愛的活動 |
権力支配 |
宗教的 |
(2)特性論
人格を構成する因子の組み合わせにより理解しようとする考え
①キャッテルの特性論:人格を16因子にまとめた(共通特性と独自特性)
②アイゼンクの特性論:4つの水準からなる階層構造を考えた。
⇒MPI(モーズレイ人格検査)
③オールポート:ビック5に影響を与える。14因子
④ゴールドバーグのビック5:オールポートの研究内容を因子分析し、5つの因子を抽出した。(外向性、調和性、誠実性、神経症傾向、開放性)
ここまでです。お疲れさまでした!
事例問題は確実に抑えましょう!
他のページ
1.要点まとめ➀ 公認心理師法
2.要点まとめ➁ 産業分野
3.要点まとめ③ 医療分野
4.要点まとめ④ 司法分野
5.要点まとめ⑤ 教育分野
6.要点まとめ⑥ 福祉分野
7.要点まとめ⑦ 学習心理学
8.要点まとめ⑧ 認知心理学
9.要点まとめ⑨ 発達心理学
10.要点まとめ⑩ 社会心理学
11.要点まとめ⑪ 感情・人格
12.要点まとめ⑫ ストレス
13.要点まとめ⑬ 心理アセスメント
14.要点まとめ⑭ 脳
15.要点まとめ⑮ 精神医学
16.要点まとめ⑯ 薬学・生理学
試験勉強、頑張ってください!!