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公認心理師試験 要点まとめ⑦ 学習心理学

公認心理師試験の直前の確認に、特に重要な部分だけを抜粋した、自作ノートを公開します!自己責任の下、必要に応じてご活用ください。

ここでは、学習心理学の要点を抜粋しています。

 

学習心理学

1.レスポンデント条件付け(古典的)

 条件刺激と無条件刺激の連合によって成立する。

 

例)エサ(無条件刺激)⇒よだれ(無条件反応)  

  ベルの音(中性刺激)⇒反応なし

  エサ(無条件刺激)/ベルの音(条件刺激)

       ⇒よだれ(条件反応):条件刺激と無条件刺激の対呈示で強化

  ベルの音(条件刺激)⇒よだれ(条件反応) 古典的条件付けの成立!

 

強化

条件刺激と無条件刺激の対呈示を行うこと

消去

条件刺激のみを提示し続けると、無条件反応が消滅する。 例)ベルの音だけ呈示

般化

似たような条件刺激に反応する⇒ベル音とブザー音

馴化

慣れてしまう。例:大きな音を聞いて驚く⇒何度も聞くと驚かなくなる

高次条件付け

条件付けされた条件刺激を無条件刺激の代わりに用いて、さらに条件付けをする。

例)ベルの音+〇〇⇒新条件付け

嫌悪条件付け

(恐怖条件付け)

嫌悪感情を引き起こす刺激を用いた条件付け。

例)アルバート坊やの実験

  大きな音(無条件刺激) +白ネズミ(条件刺激)⇒泣く(条件反応)

  白ネズミ(条件刺激)⇒泣く(条件反応)

ガルシア効果

(遅延条件付け)

1回の提示だけで学習する、味覚嫌悪学習のこと

味覚のみに現れる現象。

例)食あたりした食べ物(無条件刺激)⇒食べない(無条件反応)

生ガキ(条件刺激)⇒食あたりした食べ物(無条件刺激)⇒食べない(無条件反応)

 

2.オペラント条件付け 

※『オペラント』とは自発的行動のこと

(1)効果の法則

 ソーンダイク:①ネコを箱の中に入れる

        ②脱出するために、さまざまな行動をとる(試行錯誤)

        ③偶然、脱出できるペダルを踏む

        ④ペダルを踏めばダッシュできることを学習した

   ↓ 発展

(2)オペラント条件付け

 自発的な行動(オペラント行動)に対し、報酬や罰を与えることで、その行動頻度を 変容させる手続きのこと

※オペラント水準:オペラント条件付け前の行動頻度のこと

 

(3)三項随伴性(ABC理論

:刺激⇒行動⇒結果

スキナー

①「ブザーが鳴る⇒レバーを押す⇒エサが出る」ボックスにネズミを入れる

②ブザー(弁別刺激)⇒レバーを押し(オペラント行動:反応)+エサ(結果)

③ブザーが鳴ると、レバーを押す行動が増えた。オペランド条件付けの成立

例)嫌な事があった(弁別刺激)⇒飲酒をする(行動)⇒気分が良くなった(結果) 

   結果、飲酒をする行動が増えた

 

(4)オペラント行動の4パタン

オペラント

行動

弁別刺激

(A)

行動・反応

(B)

結果

(C)

オペラント条件付け

正の強化

(++)

暑い

プールに行く

気持ちいい+

プールに行く回数が増える +

正の弱化

(+-)

犬を見る

触る

吠えられ恐怖を得る+

犬を触る回数が減る -

負の強化

(-+)

頭痛

頭痛薬を飲む

頭痛が無くなるー

薬を飲む回数が増える +

負の弱化

(--)

嫌いな食べ物

残す

おやつ抜きー

残すことが減った -

 

➀強化スケジュール:強化を提示するスケジュール

 連続強化:毎回呈示する

 間欠強化(部分強化):時々呈示する  例)パチンコ、ガチャ等

      部分強化⇒行動が消去されにくい⇒部分強化効果(ハンフリーズ効果)

 

②その他

シェイピング(反応形成)

習得が望まれる行動をスモールステップに分けて、行動を強化する。

逃避行動⇒逃避学習

嫌な刺激から避ける行動を逃避行動(例:頭痛⇒頭痛薬⇒頭痛軽減)

逃避行動が生じるまでの時間が少なくなることを逃避学習

(例:頭痛⇒すぐ薬)

回避行動⇒回避学習

嫌な刺激が出現することを予告する刺激を受け、その状況を避けるための反応

⇒回避行動(例:体が怠い⇒熱が出る前に風邪薬を飲む)

 

3.さまざまな学習

項目

提唱者等

内容

試行錯誤学習

ソーンダイク

試行錯誤の積み重ねによって問題の解決に至る学習。

ネコの問題箱。

試行錯誤を繰り返すことで猫がエサをとる時間が短縮された

洞察学習

ケーラー

試行錯誤ではなく、洞察することでチンパンジーはエサを獲得

深い洞察によって、突然問題の解決に至る学習⇔試行錯誤学習

チンパンジーの実験。

観察学習

バンデューラ

「注意」「保持」「運動再生」「動機付け」の4過程によって成立する

他人の行動を関することによって観察者の行動に変化が生じる学習。

 例)TVの暴力シーンを見て、攻撃行動が促進

潜在学習

トールマン

報酬なしの時期に潜在的に進行していた学習が、報酬によって顕在化する学習形態。これまで無報酬で学習していたが、報酬を得ることで一気に進展

※認知地図が既に頭の中で出来上がっていた。

 

4.行動と理論

S-R理論(刺激⇒反応)⇒行動は刺激による反応(ワトソン)

S-O-R理論(刺激⇒情報処理⇒反応):刺激と反応の間に何らかの情報処理過程(ハル)

S‐S理論⇒個人と環境の相互作用によって行動が決まる。

    例)場の理論(レビン)⇒行動は人と環境の相互作用によってきまる

 

ここまでです。お疲れさまでした!

事例問題は確実に抑えましょう!

 

 

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試験勉強、頑張ってください!!

 

 

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