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【不登校対応】保護者ができること4点(その➀)

 

はじめに

この記事は、「不登校になった子どもに対し保護者ができることは何か」について、これまで不登校に関する多くのご相談を受けてきた(受けている)公認心理師が、経験等を踏まえアドバイスをおくるものです。この記事を読むことで、お子様の成長と保護者の方の心の安定に少しでもお役立ちできればと思います。

 

さて、不登校になった子どもに対し「保護者ができること」について4点にまとめました。結論としては、正しい情報をもとに正しく状況を整理し、その子に応じた対応策をとるということです。それでは詳しく見ていきましょう。

 

【その1】不登校に関する正しい状況を把握する

ここでは、不登校の定義や現況、原因とされていることや不登校に関する法律について説明をします。まずは、不登校に関する状況を把握し、客観的視点を持ちましょう。

(1)不登校とは?

文部科学省では、不登校の位置づけを以下のようの定めています。

「病気」や「経済的理由」以外の何らかの理由で、登校しない(できない)ことにより長期欠席した者。

出展:文部科学省HP 学校基本調査―用語の解説

尚、長期欠席とは、30日間以上の欠席を指します。

 

 

(2)不登校児童生徒数

令和2年度の調査結果(令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について)では、次のような数字があげられています。

小・中学校における長期欠席者数は287,747人(前年度252,825人)。このうち不登校によるものは196,127人(前年度181,272人)、新型コロナウイルスの感染回避によるものは20,905人となっている。

出展:児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査

R2年度の不登校児童生徒数は、196,127人(前年度に比べ14,855名増)

 

 

 

R2児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要より

 

 

ちなみに、1,000人当たりの不登校児童生徒数は・・・

小・中学校における長期欠席者のうち、不登校児童生徒数は196,127人(前年度181,272人)であり、児童生徒1,000人当たりの不登校児童生徒数は20.5人(前年度18.8人)。不登校児童生徒数は8年連続で増加し、過去最多となっている。

出展:児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査

全国平均は1,000人当たり20.5人、8年連続で増加

R2児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要より

 

地域別 1,000人当たりの不登校児童生徒数(全国平均 20.5人)

R2児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要より

 

 

(3)不登校の要因は?

不登校の要因は次のものが上位を占めています。

R2児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果より

その他の要因は以下をご参照ください。

R2児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要より

この結果では、細かいところまで把握することができませんが、凡その要因を把握することができます。この調査は、文部科学省が学校や教育委員会に対して行っている調査となります。

 

 

別の調査を見てみましょう。

令和2年に「不登校児童生徒の実態把握に関する調査企画分析会議」が行った調査があります。この調査は、不登校の本人及び保護者に実施した貴重な調査となります

ご参考ください。

不登校児童生徒の実態把握に関する調査報告書

 

結果を抜粋します。何となく、先に示した調査と差があるように感じます。

➀学校に最初に行きづらいと感じ始めたきっかけ

ア)小学生:

・先生のこと(怖かった、体罰があった等)29.7%

・身体の不調(学校に行こうとするとお腹が痛くなる等)26.5%

・生活リズムの乱れ(朝起きられなかった等)25.7%

 

イ)中学生:

・身体の不調(学校に行こうとするとお腹が痛くなる等)32.6%

・勉強が分からない(授業が面白くなかった等)27.5%

・先生のこと(怖かった、体罰があった等)27.5%

 

この結果は、不登校の要因と言い換えても良いかと思います。

児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査では見られなかった「先生のこと」が上位にあがってます。

 

 

➁学校を休んでいる間の気持ち

ア)小学生:

・ほっとした、楽な気持ちだった 37.6%

・自由な時間が増えてうれしかった 36.9%

・勉強の遅れに対する不安があった 31.7%

 

イ)中学生:

・勉強の遅れに対する不安があった 44.7%

・進路、進学に対する不安があった 40.8%

・ほっとした、楽な気持ちだった 36.5%

 

学校を休むことで気持ちが楽になる一方、勉強の遅れに対する不安があることが伺えます。

 

 

➂いやだった対応

ア)小学生:

・先生の家庭訪問 12.6%

・友達からの声かけ 6.3%

・先生とインターネットや電話で話す事 4.6%

 

イ)中学生:

・先生の家庭訪問 13.9%

・友達からの声かけ 6.3%

・家族からの声掛け 5.8%

 

先生の家庭訪問がストレスとなっている様子が伺えます。また中学生においては、家族からの声かけもストレスとなる可能性があります。

 

 

(4)教育機会確保法という法律

「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」の略称です。2016年に制定されました。不登校児童生徒においては、学校外における多様な学び(フリースクール等)を積極的に認めていきましょうといったものです。

また、学校は不登校児童生徒に対し安心して教育を受けられるよう配慮しましょうといった内容の法律です。

別添1 義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律(概要):文部科学省

基本理念
1  全児童生徒が豊かな学校生活を送り、安心して教育を受けられるよう、学校における環境の確保
不登校児童生徒が行う多様な学習活動の実情を踏まえ、個々の状況に応じた必要な支援
不登校児童生徒が安心して教育を受けられるよう、学校における環境の整備
4  義務教育の段階の普通教育に相当する教育を十分に受けていない者の意思を尊重しつつ、年齢又は国籍等にかかわりなく、能力に応じた教育機会を確保するとともに、自立的に生きる基礎を培い、豊かな人生を送ることができるよう、教育水準を維持向上
5  国、地方公共団体、民間団体等の密接な連携
国の責務、地方公共団体の責務、財政上の措置等について規定

出典:義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律(概要)

 

このような法律があることも保護者として知っておくと良いかと思います。

 

続きは、その➁で(準備中)

【進研ゼミ中学講座】 【進研ゼミ小学講座】 【こどもちゃれんじ】

 

 

過去記事はコチラ

t-mild.hatenablog.com

 

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