暖かい(むしろ暑い?)季節になってきました。
これから夏にかけ、お子様とアウトドアに行かれる人も多いのではないでしょうか?今回は、これからの季節に必要なアイテム、子ども用の「虫よけ剤」についてご紹介します。
子ども用おすすめ虫よけ剤
一言に「虫よけ剤」と言っても、成分の違いによって大きく3種類に分けることができます。お子様の年齢や配合される成分によって使い分ける必要があること知ってました?
その虫よけ剤、子どもに使用して大丈夫?「ディート配合」
虫よけ剤には、年齢によって使用回数に制限が設けられているものがあります。
「ディート」配合の虫よけ剤は以下のように使用の目安が決められています。
・生後6ヵ月未満 使用しないこと
・生後6ヵ月以上2歳未満 1日1回
・2歳以上12歳未満 1日1~3回
・12歳以上 適宜使用すること
お子様に使用する際には、年齢によって、使用回数が制限されていることを確認する必要があります。
また、「ディート」の濃度によっても、使用年齢に制限が設けられています。
乳幼児への使用
①ディート10%以下の商品は赤ちゃん(6ヵ月未満を除く)にもご使用いただけます。
②ディート30%の商品(医薬品サラテクト リッチリッチ30シリーズ)は、12歳からご使用いただけます。
と、あります。
ディート30%の商品は、12歳未満の子どもには使用できない(使用しない方がよい)ということになります。
なぜ、このような制限が設けられているのでしょうか?
ディートは殺虫剤ではなく、蚊やダニの触覚を麻痺させて吸血レベルを低下させる忌避剤なので、人間に深刻な害を及ぼすことはないとされています。しかし、人によってはアレルギー反応を起こしたり、肌荒れをしたりすることもあります。また、動物実験(デューク大学の動物実験:試験方法の不備が見られるため評価は困難とされています。)で連続的に大量摂取した場合に神経毒性が見られたという報告もあります。
このようなことから、カナダなど一部の国では小さな子どもへの使用制限を実施しているとのことです。我が国、日本においてはカナダの規制を参考にすることとなったようです。
また、アメリカ疾病予防管理センターでは、ディートの使用に際し、次のことを推奨しています。
・飲んだり吸入したりしないよう注意が必要
・特に乳幼児に対し使用する場合は手のひら、顔(特に目、口)を避ける。
・乳児は、大人の手のひらで薄く延ばし、これを塗る
・子供同士で虫よけ剤を塗ったり、スプレーしたりさせない
・幾府へ塗る場合、内側(皮膚に直接触れる部分)へ塗布しない。
・長時間塗ったままにしない。子供で4時間、大人で約8時間程度を目安とする。さらに長時間の使用が考えられる場合は、濃度の低いものを使用するか、薄く塗る方法をとる。
・帰宅後など、昆虫に接触する機会から離れた場合は、速やかに石鹸などを使い、洗い落とす。
・虫よけ剤は、子供の手の届かないところへ保管する。
・夏場など、日焼け止めと併用する場合は、日焼け止めを最初に塗り、その上に虫よけ剤を塗る。
出典:ウキペディア ディート
上記の赤字部分については、使用する際の参考になりますね。
「ディート」配合の虫よけ剤を使用する際には、諸々配慮が必要となります。
使用上の留意点はあるものの、厚生労働省の検査報告では特に人体に影響を及ぼす副作用は出ていないこともお伝えしておきます。
参照:ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について|厚生労働省
6ヵ月未満の乳幼児には何を使えば良いの?
「イカリジン」配合の虫よけ剤があります。
「ディート」は6歳未満の乳幼児に使用制限がかけられていますが、「イカリジン」はこのような制限がありません。現在では、世界54ヵ国以上の国々で使用されています。
「イカリジン」ってなにがいいの?
・年齢制限や回数制限がありません。
・虫よけ特有のニオイがありません。
・マダ二にも効く。
「イカリジン」には年齢制限や年齢に応じた一日の使用回数制限がありません。お肌にやさしく、お子様から大人まで安心してご利用いただけます。
良いことづくめですね。効き目もディートに並ぶ「標準的な虫よけ」として位置づけています(米国疾病管理予防センター)。
ただし、注意すべき点は、効果を発揮するのが、蚊、ブヨ、アブ、マダニに限られるという点です。
ちなみにディートの効能は、蚊、ブヨ、アブ、ナンキンムシ、ノミ、イエダニ、マダニ、ツツガムシの忌避となります。
天然成分配合の虫よけ剤
天然成分配合の虫よけ剤が存在します。
厚生労働省が推奨している虫よけ剤の成分の一つに、「ユーカリ油(レモンユーカリ油)」があります。これは、濃度の低いディートと同じレベルの効果があるとされていますが、あまり効果はないという専門家もいるとのこと。
ユーカリ油以外にもいろいろな商品が出ています。
ディートやイカリジンといった化学物資が苦手な方は、試してみる価値があるのかと思います。
虫よけ剤の種類は3つ
これまで、色々と書きましたが、頭の中を一旦整理しましょう。
虫よけ剤には、成分の違いにより次の3つが存在します。
お子様の年齢や効能によって、使いわけると良いのかと思います。
おすすめの虫よけ剤 5選!
お子様が6ヵ月未満の場合や化学物質が気になる方には、やはり天然成分配合のものをおすすめします。
また、基本的にミストタイプをおすすめします!
子どもにスプレータイプを使って、咽せてひどいことになった経験があるので。。
1. パフェクトポーション(perfectpotion) アウトドアボディスプレー エクストラ125ml(リニューアル品)
ディート不使用。人気商品です。
これ1本でUV対策と虫除けができるミストです。
ディート不使用。100%天然由来、純国産だからお子様にも安心です。
3.北見ハッカ通商 ハッカ油セット 10ml スプレー+20ml
ハッカ油です。水で薄めて使ってました。
かなりスースーするので、あまり小さい子には不向きです。
4.KINCHO プレシャワー お肌の虫除けスプレー DF(ディートフリー) 無香料 200ml イカリジン [防除用医薬部外品]
ディート不使用。
イカリジンを使用した子どもから大人まで使える虫除けです。
5.サラテクト ウォーターミスト 虫よけスプレー [200mL]
安いです。ディート配合(約10%)
使用上の注意を守って使いましょう。
番外編 子育てママのダニ取りシート
これからの季節、ダニから子どもを守る。
置くだけダニシートです。100均にも売ってますが、効果はこちらですね。
まとめ
・虫よけ剤は、お子様の年齢や効能によって使いわける必要があります。
・よって、購入の際は必ず配合物を確認しましょう。
・夏場は、日焼け止めを塗った後に、虫よけ剤を使用しましょう。
・虫よけ剤を塗った後は、必ず石鹸で洗い流しましょう。
これから夏本番です。
虫刺され対策を万全にし、楽しい夏の思い出を作りましょう!
夏の思い出に海釣りを。。。